眼瞼形成術(眼瞼下垂)

眼瞼下垂とは(院長多忙のため現在は専門の眼形成外科医に紹介しております)

まぶたを挙げるための眼瞼挙筋の末端にある挙筋腱膜という部分がゆるんで、まぶたが挙がりにくくなったり、挙がらなくなったりするのが一般的な眼瞼下垂です。この中には加齢が原因となっている「老人性下垂」、ハードコンタクトレンズを長年装用したことが刺激となっておこる「コンタクトレンズ下垂」などの後天的なものから、生まれつきまぶたを挙げる筋肉の働きが弱い「先天性下垂」などがあります。さらにメイクやアトピー性皮膚炎が原因となることもあり、また眼の手術などの外的要因によって発症することもあります。

これら、挙筋腱膜の衰えによるもののほか、稀にではありますが、神経や筋肉自体に問題がおこっているケースもあります。これらが疑われる場合は精密検査が必要となります。

当院の日帰り眼瞼下垂手術の特徴

眼瞼下垂は手術による治療でしか治すことはできません。手術には症状によって何通りかの方法がありますが、いずれもまぶたを持ち上げる処置になります。

当院では、日帰り手術による治療を行っています。手術は片目で20分程度、両目の場合でも30~40分程度ですみます。

短時間の日帰り手術だからといっても、当院の手術はすべて顕微鏡下で精細な観察をしながらの丁寧な施術を心がけています。

保険適用の日帰り手術

当院の眼瞼下垂手術は、まぶたが下がってしまうことによって、実際に視野が狭くなるなどの障害がおこっている方を対象とした日帰り手術です。そのため健康保険適用の治療となります。美容目的の眼瞼手術はお受けできないことをあらかじめご承知おきください。

眼瞼下垂の治療方法

眼瞼下垂の治療は手術のみとなりますが、患者さんそれぞれの状態にあわせて、上まぶたを持ち上げる筋肉を切り詰めて筋肉に張りをつくりまぶたを持ち上げやすくするもの、上まぶたの皮膚の一部を切除してまぶたを吊り上げりものなど、いくつかの方法があります。

挙筋腱膜前転法

まぶたを持ち上げる腱膜のたるみによって起こる眼瞼下垂に有効な治療方法です。まぶたを持ち上げる眼瞼挙筋の先端にある腱板から腱膜を外してまぶたと上眼瞼挙筋の間にあるミュラー筋という柔らかい筋肉との間も外し、腱膜だけを前転させ、まぶたをもち挙げることが容易になるようにするというものです。

挙筋腱膜タッキング法

挙筋腱膜のズレを修正する手術で、腱膜を切らずに施術可能であるため手術は簡易なものになります。症状としては軽いものから中程度までの腱膜性眼瞼下垂と先天性の眼瞼下垂などにも有効な治療方法です。

腱膜をたぐりよせて、縫い縮めることによってまぶたに張りを取り戻す方法で、軽度の下垂の場合はまぶたを切ることなく施術することも可能なため、術後の腫れなども最低限に抑えられ、ダウンタイムの少ない手術です。

ミュラー筋タッキング法

ミュラー筋は上眼瞼挙筋と瞼の裏側との間にあって目を持ち上げる働きをしています。このミュラー筋と挙筋腱膜の間を剥がし、ミュラー筋だけを縫い縮めて瞼板に固定することによってまぶたを持ち上げます。柔らかい筋肉のみを利用するため、仕上がりは自然にやわらかくなります。軽度から中程度の症例に適応します。

術後について

まぶたはデリケートで腫れやすい部位です。そのため手術後は腫れや変色などの現象が一時的におこります。この現象は時間の経過によって自然に治っていきますが、自然な状態に落ち着くまでには1~3か月程度かかることをご承知おきください。手術後の抜糸についてはおよそ10日後となります。

もし、なにかお困りのことがありましたら、担当医師または当院のスタッフまで遠慮なくおたずねください。

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